前回は「賃貸借契約の初期費用について」のブログで賃貸契約の初期費用の項目を分かりやすく書かせていただきました。
初期費用の予備知識を付けておけば、いざ契約の時に少しでも頭にすんなり入っていくかと思います。
今回は、その初期費用時で増えております「保証会社」について書かせていただきます。

賃貸物件の申込時に保証会社必須の物件は非常に増えております。
保証会社に申し込むする時には、借主側で費用発生するため、無い方が有難いと思うはずです。
そもそも保証会社ってなんだろうということで、仕組みや最近増えている理由をご紹介いたします。

①保証会社とは…

賃貸借契約の連帯保証人の代わりになってくれます。
そのため、もし借主が家賃を滞納した場合は保証会社が代位弁済する形になります。
代位弁済なので、保証会社から借主へ立て替えた金額が請求されます。
保証会社が支払ったからといって、その分を借主が払わなくて済むということではないです。たまに勘違いする方がおりますので(;^_^A
家主からすると家賃滞納リスクが無いのと、保証会社によりますが与信審査をしてもらえるので安心です。
それと、借主へ家賃の督促をしなくても済むので管理会社の手間も省けます。
借主のメリットは何なのかというと、連帯保証人として頼める人が居ない時には便利という以外は特に無いです。
なので、家主・管理会社のメリットは大きく、借主からすると連帯保証人が居なかった場合だけがメリットでそれ以外は無いです。

②保証会社に申し込む費用など…

保証会社の初回保証料はプランによってまちまちですが、よくあるのが月額支払う家賃などの月額合計の80％または50％を契約時に支払うというのが多く、その金額がある一定の金額以下だと定額でいくらというのが多いです。
誰が払うのかというと、その部屋を申し込む方が支払います。家主が負担してくれるところもたまにあります。
保証会社に申し込む時に掛かる費用の上に、毎年更新料1万円掛かるというところが多いです。
それと毎月の家賃の支払いを保証会社が借主の口座から引落しする場合は、手数料が銀行の手数料よりかなり高めなので借主からすると結構な負担となってしまいます。

③保証会社の審査…

家賃保証会社を利用する場合には、申込時に審査が必要となり審査が通らない場合はその部屋の契約をすることが出来ません。
審査方法は保証会社で異なり、カード信販系であったり保証会社が加盟する団体で変わります。
金融事故歴など無ければ問題ないと言われますが、以前保証会社を利用した際に、家賃滞納・明け渡しの際のトラブル、家主・管理会社とのトラブルも情報としても記録されますので審査に不利となります。
審査が落ちた場合、なんで落ちたのか理由を知りたいという人は結構おりますが、保証会社は審査内容を決して教えてはくれません。
保証会社によって審査内容が違うこともあり、ここの保証会社で審査落ちとなったとしても違う保証会社で審査が通るというケースはあります。
優しい管理会社だと、初めの保証会社の審査が落ちても次に違う保証会社を勧めてくれることもあります。

保証会社はその物件によって決められてしまうため、借主側で保証会社を指定することはほぼ難しいです。

④連帯保証人制度の改正…

2020年4月から連帯保証人制度の改正となります。
今までは賃貸借契約書に連帯保証人はいくらまで債務を保証するのか記載されておりませんので、借主が滞納すればするほど金額が底無しに膨れ上がり、その分を連帯保証人が負担し、最悪自己破産というケースもあります。
法改正されると、連帯保証人が負担する極度額を明記しなければいけないことになりました。
何かというと、この契約について連帯保証人は極度額〇〇〇〇円までとする、のような形で記載されることになります。

例：極度額1,000,000円とする
極度額家賃の24ヵ月分とする

連帯保証人からすると、安心感よりも負担額が明記されていることで、連帯保証人になるのをさらに嫌う場面が増えることになるかと思います。
頼む人が居なければ保証会社に依頼するしかなく、今後はさらに保証会社を利用することが増えると思われます。

保証会社について簡単ではございますが書かせていただきました。
現在、賃貸物件の大半が保証会社必須で今後はさらに増えていき、借主の負担額は大きいですが、時代の流れで今後は一般的なことになるでしょう。
負担が大きい場合は敷金ゼロなどの初期費用が少ない物件を選んでいきましょう(^-^)/

ホームページからもお問合せできます。
>> お部屋探しのお問い合わせはこちらから

Akari Estate株式会社
代表取締役　佐藤幸三
札幌市豊平区平岸4条3丁目5番8号　カプリス豊平公園1F
TEL:011-598-0330/FAX:011-595-7170